人生を前向きに生きることが出来る「猫写真集」発売!!
- 2015.04.05 Sunday
- 管理人より
- 14:02
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- by 雨樹一期
いくつものパズルを作って、また別のパズルを作っていく。
だから何かを達成することには時間がかかるんだろう。
もう一つ、家族というパズルがある。
実は完成図は予想出来ないけれど、
ワンピースがとても大きくて存在感があって、
大切でかけがえのないもの。
それが人生の中心でもあり、糧となるもの。
いつもそこにあるもの。そこにいるもの。
まわりくどい書き方をしたけど、
事実をそのままタイトルに残しにくくって。
あと、すぐ書こうか迷ったんだけど。
昨晩、トジコが亡くなりました。
月曜日の夜に尿毒症から痙攣を起こして、即入院。
昨日の朝にはご飯もガツガツ食べたり、
見た目には回復してるように思えてた。
でも検査するごとに数値は悪くなっていって、
昨日の夜に急性の肺水腫になり、
呼吸もまともに出来ないように。
横になることも出来ず、ずっと伏せの体勢。
詳しいことは分からないけど、それを治す治療には、
弱った腎臓に負担がかかり、腎臓を治そうとすると、
また心臓や肺に負担がかかるのかな。
結局、堂々巡りでただ苦しい時間を延ばすだけ。
しかもそれは悪化していくだけ。
病院からの電話ですぐに会いにいったけど、
顔もあげれないほど苦しそうだった。
若い子でも見込みのない状態らしく、ましてはトジコは14歳。
腎臓も奇形らしく長生きも出来ないかもしれないと言われていた。
病院の獣医師さんやスタッフさんは手を尽くしてくれていた。
それでも、もうどうしようもない状態になってしまった。
妻はなんとなく分かっていたみたいだけど、
僕には突然だった。
なんやかんやで、意外と生命は続くもんだと思っていた。
でも違った。
酸素室で苦しそうにしているトジコ。
落ち着かないのか体勢を何度も変えて、
呼吸もみるからに荒い。
もう薬で楽にしてあげた方がいいかもしれないと、
はじめに言われていた。
でも。思考なんてまわらないくせに、すぐには受け止められなくって。
しばらくすると、トジコはあまり動かないようになり、
呼吸もだんだん浅くなってきた。
もちろん治っていくそれではなくて、
今にもとまりそうだった。
二人で声をかけては、グッタリとしたまま、
健気に尻尾だけパタパタお返事をする。
妻にも何度も確認した。
もう良くはならないのか。せめて呼吸だけでもと。
でも何十年も見てきた獣医師さんが、それは不可能だと。
もちろんそんな言い方ではないけど、
たとえ呼吸が良くなっても、また尿毒症で痙攣をおこして、
また治そうとしても心臓に負担がかかるし、
また肺水腫になるかもしれない。
僕は病名や治療法は分からないんだけど、
どちらかだけ良くしても、どちらかが悪化する。
結局苦しみ続けることに変わりはないんだと。
妻は病院からの電話で、もうそれが分かってたみたいで、
レントゲンの真っ白な肺の写真で覚悟を決めていたんだろう。
だから、もう苦しみから解放させてあげたい気持ちが強かったんだと思う。
僅かな光さえあれば全力を尽くすと思うし、
獣医師さんにもお願いしていたろうから。
だからお薬で眠らせてあげることに決めた。
他のスタッフさんも「よく頑張ったね」「やっと横になれるね」
と優しく声をかけてくれて。
さっきまでの苦しそうな顔は、少しずつ安らかになっていった。
ぽてんと横たわって、トジコは亡くなった。
トジコは、結婚した時に妻が実家から連れてきた子なので、
僕との暮らしはまだ4年程度。
悲しみは妻の方がずっと深い。
でも僕にとってもかけがえのないワンピースだった。
すぐに怒る我が家の重鎮的な存在だったけど、
それもまた面白い性格だった。
来客に挨拶するのもトジコだった。
当たり前のようにそこにいる。
だけど失ってしまうと、何よりも悲しい。
それが家族なんだろう。
たとえ猫であれ犬であれ。
いつものシーンにトジコがいない。
それはしばらく寂しいシーンになっちゃうのかな。
ここんとこお互い忙しくて妻とも都合が全く合わなくて、
僕も夜中に帰宅したりだったけど、
最期に二人で会いに行けて良かった。
二人で名前を呼べて良かった。
二人でなでなで出来て良かった。
二人で看取ってあげれて良かった。
でもやっぱり、元気な姿をまた見たかったし、
もっともっとたくさん可愛い写真を撮りたかった。
ゆっくりと横たわっていくトジコを撫でた感覚は一生忘れない。
トジコは11月28日に亡くなりました。
心配してくれた方もたくさんいたので、
ここにも書かせて頂きました。
今の気持ちを残しておきたいってこともあります。
みなさんの気持ちはとても嬉しかったです。
ありがとうございました。
その後我が家に連れ帰りました。
明日にペット霊園に連れて行きます。
ろくちゃんは一度は何事かと逃げたんだけど、
また戻って来てトジコの前でずっとお座りをしてました。
いつもはちょっかいだすのにな。
やけにお行儀が良くって。
何か分かるのかな。
頭のいい子というか、泣かせる子というか。
クミンはというと、いつも通り。
相変わらずのアホっぷりで。
餌をくれー!ってないてました。
妻とも「こういう奴も必要なんかもな」なんて話してます。
雨樹 一期